「承認が遅い」という話を改善に使うには、どこからどこまでを時間として数えるかを先に決めます。申請者が下書きを始めた時点から測るのか、必須項目がそろって受付された時点から測るのかで、含まれる作業が変わります。終点も、最後の承認操作、申請者への通知、発注や着手が可能になった時点では意味が異なります。
申請準備にかかった時間まで含めるとフォームの問題を見つけやすくなりますが、承認者の処理速度との比較には向きません。まず測りたい問いを「承認判断の速さ」「受付から完了まで」「申請から着手まで」のどれかに絞り、開始イベントと終了イベントを定義します。
定義が決まれば、感覚的な遅さを、同じ条件で比較できる業務指標へ変えられます。 申請の種類によって適切な区間が違うため、全社で一つの数字に押し込めないことも大切です。設備投資では申請から着手まで、定型購買では受付から承認までなど、意思決定に必要な時間を選びます。