期限のある原材料と半製品は先期限先出し、期限のない包材などの資材は先入れ先出しで足ります。なお、会計でいう先入先出法は在庫の金額を評価する方法で、現物を出す順番とは別の話です。
先入れ先出しは、入荷順と期限順が一致していることが前提です。先期限先出しは、ロットごとに期限が記録されていることが前提で、記録がなければ期限で並べられません。
比べる期限には、そのロットに実際に効いている期限を使うことを勧めます。開封や解凍をしたロットでは、ラベルの表示期限より早く来ることがあるからです。ここでは有効な期限と呼びます。
- 原材料の有効な期限は、表示期限と、開封や解凍の日時から数えた社内の期限のうち、早い方です。
- 半製品の有効な期限は、製造の日時から数えた社内の保管期限と、使った原材料のうち最も早い有効な期限のうち、早い方です。
例えば、今朝開封したロットAの表示期限が20日後、未開封のロットBの表示期限が10日後だとします。ロットAの開封後の期限が10日後より前に来るなら、表示期限では後になるロットAを先に使います。
払い出しの基準は二段にします。第1の基準は有効な期限の早い順、第2の基準は、有効な期限が同じなら入荷日(半製品は製造日時)の早い順です。第2の基準まで決めておけば、担当者が替わっても同じ順で払い出せます。
表03.01-1先入れ先出しと先期限先出しの使い分け
| 観点 | 先入れ先出し | 先期限先出し |
|---|
| 向く品目 | 期限のない包材などの資材 | 期限のある原材料と半製品 |
| 前提 | 入荷順と期限順が一致している | ロットごとに期限が記録されている |
| 並べる基準 | 入荷日の早い順 | 第1に有効な期限の早い順。第2に入荷日(半製品は製造日時)の早い順 |
| 比べる期限 | 期限は比べない | 原材料は表示期限と開封・解凍後の期限の早い方。半製品は保管期限と原材料の最も早い有効な期限の早い方 |
| 崩れる場面 | 仕入先の違い、返品、製造日の入れ替わり、開封・解凍で順番がずれる | 期限の記録がない、開封・解凍後の期限が反映されていない |
期限のある原材料と半製品は、有効な期限の早い順、同じ期限なら入荷日(半製品は製造日時)の早い順に払い出します。